オレだってやっちゃうよお!
マイナーばっか?「ゾンビのCDレビュー!」
You should find them!!
いつも思うのは、
「つくづくオレって、へそまがりなんかな?
そいとも、価値観にギャップがあんのっかな?」
いまじゃ、ロック・アルバムの評価って、「ぼんくら専門誌の悪行三昧」もあって、
なかば、定着してるじゃん。バンド自体の評価にしたってさ。
あれって、おかしいよなあ。
なんの根拠もないのに、好ききらいだけで、えらそうにコキおろしたり、
(<テメエに、どんな権威があるってんだよ! 影響力を考えろ! ぼけっ!)
いっとき、ベタボめしてたやつらが、ある日、いきなり、
「あれは、クソ!!! だめだめ!(笑)」(<なにが「(笑)」だ、このやろーー!!)
って、純真なこころをキズつけられちゃう。
いんだよーだ。オレが「かああっこいい!」と、思ってりゃ!
というわけで、ここでは、ちまたで冷遇されている愛聴盤をレビューします。
(GILLANなんて、ゼンブそうじゃないの?)

- WILD CAT / TYGERS OF PAN TANG
THE FIRST ALBUM / WILD HORSES
ほっほっほ! まさか、この2枚がしょっぱなから「名盤」であげられるとは、だれが予想しえただろう! 被虐からのリベンジ! 怒りのレヴューの狼煙! ……をあげるのに、これほどふさわしい2枚もあるまい!
- 特に、「WILD CAT / TYGERS OF PAN TANG」!
こころないジャーナリズムに、いたぶりつくされた感のある1枚だ!
長年、ロック・ファンをやっていて、口惜しく腹ただしいこと。文章力の貧弱な評論家どもが、メンバー・チェンジの後のライナー・ノート、前任者をこきおろしての「パワー・アップした」という表現! もはや、常道!! (グラハム加入のRAINBOW
来日パンフで、ロニーを見下した記載まであるのだから、どーゆう了見かね? 伊藤くん。)
タイパンはまさに、絶好の餌食だった。
ジョン・サイクス、ジョナサン・デヴァリルの加入により、メロディック・パワー・メタルに変貌、日本人ウケを約束されたセカンド・アルバム「SPELLBOUND」登場だ! この2名を援護するために、初代シンガー、ジェス・コックスは、ことあるごとにバッシングを受けた。確かに、セカンド「SPELLBOUND」はよくできたアルバムだった。Ganglandなんかは一聴しただけで「おおっ! すごいじゃないか!」。しかして、この、ファースト「WILD
CAT」に較べたら、いささか、類型化してしまってつまんなかった。あくまで私見。
「WILD CAT」の魅力は、ひとことで言うと、「スラッシュ・メタル誕生前夜のカオス状態」。スピード感に溢れた、おそろしく無機的で硬質なリフ、無愛想なパターンのドラム・オカズの連発、ある時は曲をリードさえする揺れまくるベース。そして、そこにのっかるのが、「いらだち」がメロディーを拒んでしまったかのごとき、ジェス・コックスの歌! 曲も、「安楽死」、「自由への隷従」などなど、ひたすらクールで皮肉に満ちていた。これをもって、「メロディーがない。」、「歌に表情がない。」というのは、ハード・コア・パンクのアルバムに「泣きのバラードがない。」というのと同等の、「よくわかってないなああ。こいつ!」的評価に他なんないつうのっ!
十年待てば、この類の歌唱法はちまたに蔓延し、市民権を得ることになる。ジェス・コックスの歌って、「デス声の創始者」と評されている(<私がそう言ってるわけじゃないよ)CELTIC
FROSTのトム・ウォリイアーに似てる。
曲自体も長いものが多く、バカテクじゃないギター・インタープレーじゃきじゃきじゃきじゃき。ブレイクもやたらあり、やっぱ整理されていないなあ、とっちらかったイメージが、カオスに拍車をかけている。これって、すごいオリジナリティーじゃないかい?
余談であるが、むかーし、初めて、ベース兼ボーカルとしてステージに立った私は、このアルバムから、Firecrownを演奏した。ドヘタだったが。
- 「THE FIRST ALBUM / WILD HORSES」も、ほぼ同時期、New Wave Of
British Heavy Metalのさなか、入手した。これも、マスコミ、及び、レコード会社が、こぞって宣伝で大ボケをかまし、日本での評価をおっことした。「ヘヴィ・メタル四天王」だってさ。クイズ、あとの3つは?
「ヘビメタじゃないよ! やっぱし!」―― HEAVY METALというのは、ジャンル名ではなく、ムーブメントの呼称である、という時世だった。だから、当然、メロディアスでポップ・テイストを含んだバンドや作品も、同類とみなされた。ボンジョビもヘビメタに分類されていた時期があったくらいなのだから。(今もそうかい? でも、ちょっと違うよなあ。)わたしの当時の解釈では、N.W.O.B.H.M.というのは、「パンクやNew
Waveは除外!! とにかく早くてやかましい、しかし、いくぶんメロつき音楽の復興!! リフあり、歌あり、ギター・ソロ! 英国出身! 」って、ことで「うっおーーっ!」なわけだから、WILD
HORSES も、無理をすればHeavy Metal Bandと呼ぶことができなくもないが、一味違った音楽だった。だってさー、どう聴いたって、IRON
MAIDEN や、SAXONやなんかと、同類じゃないでしょ? 「ヘヴィ・メタルと、ハード・ロックってどう違うの?」というマヌケな問いも、乱れ飛びまくっていた。
「60年代後期からさかのぼって、手当たり次第聴いてみな! そいでもって、関係雑誌のバック・ナンバーを読んでごらん。なんとなく、わかるような気がしてくるから。」とでも、言うしかない。
来日講演もやったけど、ノリも評価もさんざん、ヒサン。あったりめーだ、IRON MAIDEN や SAXONなんかと本質的に違うバンドなのに! みんな、「これが、ニュー・エイジ・ロックよお! ギンギンだぜー! 」ってのを期待してきたんだろうか。それとも、RAINBOW
の縁故というだけで、アルバム予習なしで来たのか? そら、失望もするよ。あたりまえじゃん。
WILD HORSESって、「それまで金魚のフンしてたけど、実は有能な中堅ミュージシャンのソロ職人芸を楽しむ。」バンドじゃないっすか? ハードなエッセンスの中にも、伸びやかなメロディ、かったるくならないポップ・センス、イカしたギター・ソロ。どっかのあほうが、作曲センスのないジミー・ベインとか、別バンドのライナーで、ボケかましてたけど。くやしかったら、それ以上の曲作ってみろ!
まあ、ブライアン・ロバートソンの方は、THIN LIZZYでも、ウケていたわけですが。しわがれがかった厚みのあるレスポール・トーンがたまんない!
ジミー・ベインって、好きなんだ。ボンゴボンゴ・ベースに、あのちょっと甘く舌ったらずな歌が心地よい。THIN LIZZYって、フィルの歌が生理的にダメで、ロバートソンのソロだけ聞いていたようなとこがあったから、こころおきなく楽しめるWILD
HORSESはうれしいカンペキなバンドだったわけです。
Reservationなんて、もう、イントロだけで、わくわく。Face Down ! No Sound! 続く曲たちも、爽快だぞ。気持ちいいながらも、どっかひねってあって、一筋縄ではいかない。Dealer!(<ライブのオープニングだったね!) Woman! (だかだか・どっこ! )
- Street Girl ! あのハウンド・ドッグがパクったに違いない! 「ff」にイントロ・クリソツ!
セカンド・アルバムもまあ、それなりによろしんですが、ファーストがやっぱ上じゃないかしら?

- COLD LAKE / CELTIC FROST
VANITY / NEMESIS / CELTIC FROST
CELTIC FROSTは、アバンギャルド・スラッシュ・メタルって言われております。
唸るギター・リフ、トム・ウォーリアーの爬虫類歯ぎしりボーカル、暗黒空間を出現させようともくろむかのごとく、重く、陰鬱で、しかし、しなやかに力強い曲空間。スラッシュ・メタルに管楽器、女声コーラスという、当時にしては突飛なアイデア。
現在のドゥーム・メタルや、メロデイアス・デス・メタルのように方法論として固定化されているわけではなく、管楽器や女性コーラス、ダンス・ビートの導入も、あくまでトム・ウォーリアーの気分次第でやってるなあ、ってカンジです。
いわゆる「ハシリ」のひとつですね。これの発展系が、メロ・デスじゃないっすか? もう一方の源流がBATHORY。これも、死ぬほど好きなバンド(クオーソン個人?)なのですが、まったく歴史から無視されております。
スラッシュ/デス/ブラック・メタルの偉大な創設者VENOM が、あんまり評価されていないように、真の先駆者というのは、結局、報われないみたいですねえ。
(HELLHUMMER時代もいいけど、)で、CELTIC FROST、この評価を決定づけたのが、「TO MEGA THERION」、「INTO
THE PANDEMONIUM」の2大傑作でしょう。めずらしもの好きな、ジャーナリスト&ファンは飛びついて賛美しました。こういうことやると、周囲の目って変わるのね。DEEP
PURPLEがオーケストラと共演して「おおっ!」となったってのも、こんなもんかしら? そうするってえと、リスナーは、次の作品のインパクトを、お求めになられるのよねえ。そしたら、このへそまがり、言い換えると、自己の表現欲求に忠実なトム・ウォーリアーさんは、「あれれっ!?」をやっちゃったわけです。
――「IN ROCK」に移行するならまだしも、「COME TASTE THE BAND」に行っちゃうなんて、なんたることだっ!!(<これは、一般的な言い方。私は「COME
TASTE THE BAND」も好きです。)ってのかなあ。とにかく、バトウを各方面から浴びました。
「COLD LAKE / CELTIC FROST」って、しかし、そんな「あれれっ!?」だろうか? 確かに、キレイなお洋服を来て、ニコニコとジャケットに写ってはいるけど、装飾音がなくなったぶんだけ、トムちんお得意の「唐突、半音階ずりずり」かっちょいいコード/
リフ・ワークを満喫できるのではないでしょうか。キャッチーな(?)サビまでくっついて、それが「あの声」なんですから、いいと思うんだけどなあ。
わたくしごとで恐縮なんですが、トムさんの曲聞いていると、あの「唐突、半音階ずりずり」、自分の曲にそっくり似たものを感じます。かっこいいと信じるオトが、近いのかもしれません。おそれおおいかあ。TABBASA曲の中には、そっくりの進行のもあったくらいで、こりゃあ、気持ちいいやああ! てなもんで、生理的に好きなんですよ、うん。
「VANITY / NEMESIS / CELTIC FROST」―― 事実上のラスト・アルバム ―― なんぞはもう、どこに出しても、恥ずかしくない、超名盤です! 「TO
MEGA THERION」、「INTO THE PANDEMONIUM」なんか、軽くふっとんじゃう!
- 最初のThe Heart Beneathから、おしまいまでグーーッド! 「官能的な毒香をふくんだ暗黒の霧が、領土を拡げようとじわじわ迫ってくる」威圧感が継続する!
そいから、Wings of Solitude。これはもう、絶品です! 下降してゆくアルペジオをバックに、下品にして甘美な女声とのデュエット。「美麗楕天美女と魔王の逢引きを、コキュートスにて、立ち聞きしている」ようなスリルです。ぞくぞく。

SCREAM DREAM / TED NUGENT
IF YOU CAN`T LICK 'EM…… LICK'EM/ TED NUGENT
だっけどさあ、これ2枚がおんなじアーティストのもんだって、信じられる? まあ、強いて共通点をあげるなら、両方とも、アメリカンにフィジカルで汗くせーってとこだよなー。
さて、テッド・ニュージェントといえば、初期の3枚「TED NUGENT」、「FREE FOR ALL」、「CAT SCRATCH
FEVER」、それに悶絶のダブル・ライブ・アルバム「DOUBLE LIVE GONZO」にとどめをさします!! ギャアーーオオオオッ!
これに、異論はありません。でも、その後、だんだんに外野がうるさくなってきます。「マンネリだあ!」、「ワンパターンだ!」、「アルバムがつまんなくなった!」(<おもしれえよっ! だっ!)
ちょっと、待ってくだされい!! 「マンネリだあ!」、「ワンパターンだ!」って、それって、非難の根拠になるのかよお。
- じゃあさ、「キースさん、あなたもたまには、ライト・ハンドやったらいかがですか。いつまでも、オープン・コードじゃ、マンネリです。」とか、「ペイジさん、また、焼き直しですか? こんどは、もっと若々しくてパンキッシュなオトでやってくださいよお。」とか、言えるもんなら、言ってみろ! ばああか! 男ってもんはなあ、そうコロコロ生きザマを変えられるもんじゃないんだよっ! だいたい、そういううっとおしいやつらに限って、革新変化をしようものなら、「軟弱になった。」、「前の方がよかった。」なんて、他人事でぬかすんだよなあ。
「SCREAM DREAM / TED NUGENT」。さて、テッドさんですが、「DOUBLE LIVE
GONZO」以降も、いいアルバムを出しています。「マシンガンをギターの代わりにかまえ乱射するババババババーン!」最高にかっこいいジャケットの「WEEKEND
WARRIORS(邦題・終末の戦士<って、まんまやんけ)」は言うに及ばず、この、「SCREAM DREAM 」も、手ごたえ確かです。ただ、N.W.O.B.H.M.をかぶっているためか、音質(<プロデュース)に、変化がみられます。以前の「スカスカぱっくり・どかばかしゃーーん!」から、硬質で芯のある、重い音像になっています。ヴォーカルを滅多しゃべくり+コーラスだけにしてみたり、絶叫歌にエフェクトかけて、さらにぐじゃぐじゃにしたり……。根底はおんなじですが、いっそうヒサンなまでに、乱ちき騒ぎってる感じがステキです。ジャケットそのまんま!!
「IF YOU CAN`T LICK 'EM…… LICK'EM/ TED NUGENT」は、もう、だいぶ後期の作品。日本では(<ガイコクは知らん。)あんまり誰にも、相手にされなくなってしまってからですが、あいかわらず、いいオトだしてます。
まあ、ポップと言いたきゃ、別に反対はしません。しかして、タイトル曲なんかは、ちゃーんとStranglehold(邦題・締め殺し<っていいなあ!)ばりの、えんえんジャキシャン・ギター・ソロをやってます。小ツブの曲が実際、大多数をしめるのですが、テッドさんのいい音のギターに、西部劇みたいな乾いたフレーズ。なかなかどうして、イケます。ヌケます。「どうしても、オススメ!」とまでは、やりませんが、キモチいいので、最近よく聞きます。このあたりのテッドさんのアルバムって、ほとんど廃盤になってしまってて、くやしいです。

STRIKES / BLACK FOOT
TOMCATTIN` / BLACK FOOT
アメリカは南部のロックです。メタルっちゅーよりは、やっぱり「ハード・ロック!」です。やっていらっしゃるのは、インディアンです。アーシーで、いい味だしています。よく言われるサザン(が九<ばかっ!)・ロックほど、泥くさくなく、わたしのような者でも、とても楽しめます。それにしても! 「なんで、こんないいバンドを、みんな知らないの!!」
男くさくて、かっちょいい、ハート・ウォーミングな「ハード・ロック」だぞ! 「ハード・ロック」!
なんでか、わかんないけど、アメリカより、イギリスの方で人気でちゃって、IRON MAIDENとジャムったり、「ご当地、限定ライブ・アルバム」(これもスゴクいいよ。)も、お土産屋さんに行けばちゃんと売ってるくらいだそうです(<これは、うそ)。後期になると、なんとあの、URIAH
HEEPのケンちゃん(志村ではない)加入! こりゃあ、すげえことになった! 「SINGO」なる、アルバム発表!! ほくほくしましたが、正直、Send
Me An Angel 以外は、私のおくちに合いませんでした。
「STRIKES / BLACK FOOT」は、ファースト・アルバムです。当時、高校生、サザン・ロックのなんたるかも知らなかったゾンビ(<このころは、まだ、生きていました。)は、雑誌の「ハードロック、期待のニューフェイス登場」みたいな記事と、いかしたジャケットを頼りに、新宿の輸入レコード・ショップに買いにいきました。お家に帰って、どきどきわくわく、針をのっけたとたん!
「ちゃーちゃ・ちゃ、ちゃちゃちゃちゃ、ちゃちゃラカちゃーー、どかばてっ・ど・ででぶー!!」
「くっわあああ! イントロからして、なんと、かああっちょいい! Roadfever!!(って、一緒に歌ってる。)」
あとはのりのり、横揺れ(なんて言い方も、当時は知らなかった)大会。FREEのWishing Wellまで、あるよ!! わーい!!
「TOMCATTIN` / BLACK FOOT」も、基本路線は同じです。「ハード・ロックを聞いたぞ!」という確実な充実感をお約束しましょう。他、「MARAUDER」動物シリーズ・ジャケットも。
でもやっぱ、「STRIKES 」!! 1番、インパクトがあったなー。

NO PLACE
TO RUN / UFO
MECHANIX / UFO
さて「神なしUFO」です。最近では、一部の方々のご支持を知り、うれしい限りであります。
UFOは「LIGHTS OUT 」が、初体験、オンタイム、でございます。SCORPIONSの超名盤「VIRGIN KILLER
」のライナーで、言及があり、こりゃ、聴いてみたい! と、お誕生日のプレゼントにいただきました。
当初、「ギターはスーパーすっげええ! でも、歌は……。」と、どなたも、いだきがちの感想でした。でも、THIN LIZZYのフィルと違って、こっちのフィルの歌は、だんだんと味わいがわかるようになりました。そうなると、後はやみつきです。中古盤屋、輸入盤屋に通って、全部集めました。中でも、「NO
HEAVY PETTING」のReasons Loveが、最高に気にいっていました。マイナーな曲ですから、思い浮かぶ方も少ないでしょうね、どうせ。
で、例の「神」の脱退だの、失踪だの、事故だの、新興宗教入りだの、復帰だの、ライブ発表だの、また脱退だの、ソロ・アルバム製作中だの、ロック・フェスのバック・ステージで発見だの、ヤク中入院だの、と、さんざんやきもきさせられ、(オン・タイムの人はこの切ない気持ちがわかるでしょ?)最終的には、この、「NO
PLACE TO RUN / UFO」と「神 帰ってきたフライング・アロウ」に、決断を迫られました。(<それにしたって、「帰ってきた」ってたって、MSG以前にシェンカーを知っていらっしゃる方が、日本にそんなにいっぱいいたのかしら? 確かに、「OBSESSION」はみんな聴いてたみたいだったけど。)
こう言うと、意外に感じられる方、たくさんいらしゃられると思うんですが、なんと! ゾンビは「神 帰ってきたフライング・アロウ」より、「NO
PLACE TO RUN 」に軍配を上げてしまいました。実はこのときまで、シェンカーのファースト・ネームを「ミヒャエル」と呼んでいたのです。こんな、スゴイ人が、「漕げよ、マイケル」なんて、ありふれた名前なわけがない! 絶対、「ミヒャエル」! さもなきゃ、せめて、「ミカエル」(<おお! ルシファーを倒した大天使じゃないか!)! そうでなくてはいけないのだっ!
ところが、「マ・イ・ケ・ル・シェンカー」と、しっかり表記された「神 帰ってきたフライング・アロウ」を手にいれてみると、本当に「マイケル」になってしまったような、失望を感じました。
まず、髪型がダメです。コスチュームも、あの神秘的で、偏執狂がかった神秘的なギターを弾きまくるかたに、ふさわしくありません。「FORCE
IT」のジャケ裏のような、お姿でなくては! 楽曲、ソロを聴いても、「PHENOMENON」、「FORCE IT」、「NO
HEAVY PETTING」の方が、ダンゼン良く聴こえたのです。初来日の武道館も行って、ライブ・アルバムも買いました。しかし、音質の悪さ、特にドラムのバランスの悪さも手伝って、「STRANGERS
IN THE NIGHT / UFO」より、落ちるなあ。というのが、正直なところでした。
そんなことしてるうちに、ありゃりゃ!! 世の中をみまわすと、いつの間にか、神の信者がいっぱいにあふれ、神の降りた円盤をこきおろし、あるいは、無視しはじめたではありませんか。なんということでしょう。ニュー・アルバムの広告にまで、「あの、マイケル・シェンカーを育てたUFO」との文句! ごく最近でも、来日メンツが「神with
UFO」だと! 「チクショー! だったら、オレはユダになってやる!」
そんなわけで、「NO PLACE TO RUN / UFO」は、ゾンビが神に背いた第一歩だったのです。「UFOって、断じて、マイケルのギターを指すんじゃないぞ! フィル・ムグの歌と、アンディー・パーカーのビートのことだっ!」そう、実感させてくれる1枚です。
オープニングの、Alfha Centauriから、Lettin' Goへの展開のかっこよさ!
「お、来るぞ!来るぞ!」期待のカタマリ!! と、一瞬、間があり、「あちゃああ?」 ―― いきなり音程のあってんだかズレてんだかわかんない、フィルムグ親父声の歌い出し! ちょっと引かなかったというと嘘になりますが、これが「UFOブシ」ってもんでしょう。そっからは、まさに、息もつかさぬUFOビートです。フィル・ムグよ! 永遠に!
ぼろくそめたくそぴよぴよにケナされた好アルバム、「THE WILD THE WILLING AND THE INNOCENT」をはさんでの「MECHANIX
/ UFO」の登場!!
これは、最初からキました。ゲイリー・ライオンズのドライにまとめたプロデュースが効をなし、聴きやすいながらも、噛めば噛むほど味が出る、UFO屈指の名盤になりました。スピード・ナンバー、バラード・ナンバー、ポップ・ナンバー、小品など、どこを切っても理想的なUFOが楽しめます。
- その後も、「『神』なんか、いらなああいい!」などといいながら、MSGの方も、ちゃあんとチェックを入れてはタシナンでいる、意思薄弱なゾンビです。レイ・ケネディも、2回西部球場で体験し、けっこう気にいっていました。
- 「はっはっは! コイツァーいい!! まるで、ウッド・ストック原始人か、オジー・オズボーンみたいなラブリーなオヤジじゃああん! こんなオモシロイ人が加入したんなら、きっとMSGも、もっといいバンドになるだろう!! 楽しみだあ!」
- と、ここまできたら偶然、悪徳PさんのBBSに、ゾンビとまったく同じ意見のかたが、いらっしゃいました!
- ご本人の許可を得て、掲載させていただきます。
- 「確かに楽曲的にも印象的なものはシェンカー時代の方が多いとは思う。だが逆に言うと、楽曲に関してはシェンカー個人の才能に引っ張られる形だったのに対して、チャップマン時代の
UFO は、バンドとして有機的に機能した結果生まれた楽曲という印象を受ける。言ってる本人もよく分からんが、よーするにバンドがより「ロック」してるし、「曲が生きてる」カンジがするんだよ。ついでにゆーと、フィル・モグの歌詞もシェンカー時代の「ラリって書いた」かのような訳の分からんものから現実的なストーリー性のあるものに変わって来てより共感できる。(Mr.いや〜んアンダーソン
)」
- 注、「あっれーー、おなじみのHEEPや、SABBATHがねーじゃーーーん!!」
- と、お嘆きのあなたへ。
- 「そんなもん、すべて名作名盤だっちゅうの、ダレでも知ってんじゃああん!
- いまさら、ゾンビがレビューするまでもないよおお。」
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