ベジタリアン(ほとんどビーガン)

ビーガンへの獣(けもの)道 3   ビーガンへの獣(けもの)道 2 ビーガンへの獣(けもの)道   「やさい」への展開
  「ベジタリアン」という言葉は日本でもよく知られていますが、そういう人に出会うのはめったにないものです。でもベジタリアンなんてそれほど大袈裟なものではない気がし ます。欧米だと有名人でも多いのです。マイケル・ジャクソン、ジェフ・ベック、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、チャー リー・ワッツ、ブライアン・アダムス、ボーイ・ジョージ、エルビス・コステロ、ボブ・ディラン、ピーター・ゲイブリエル、プリンス、レニー・クラビッツ、 リチャード・ギア、マイケル・J・フォックス、その他きりがありません。
(詳しくは「ベジタリアン・ペイジズ」の「Famous Vegetarians/Vegans」へ)

 言葉の使い方として「ビーガン(vegan)」というのは肉・魚だけでなく乳製品・卵も食べない人、「ベジタリアン(vegetarian)」と言えば普 通は乳製品・卵まで食べる人たちを言うようです。魚を食べてしまえば世界的な常識の「ベジタリアン」には入れてくれません。でも、魚をちょっとは食べてし まうベジタリアンもいないわけではありません。ベジタリアンは多様です。「何を食べたっていいじゃないか」という人は多いですし、「昔は食べ物がなかった のよ、贅沢言わずに何でも食べなさい」と言う人もいるでしょう。今、日本は確かにそういった飽食の時代です。飽食の時代だからこそ、食べるという最も基本 的なことについて考える意味があると思っています。

追記(2004年4月)
 今まで、肉は食べないまでも魚はたまに食べてしまう生活を長く続けてきましたが、今年(2004年)になって魚介類もやめました。そしていっき に卵、乳製品、砂糖も極力食べない生活になっています(砂糖は動物じゃない?)。でもこれを完璧に実行するのは結構大変です。特に外食だと困ることがまだ いろいろありますね。ベジタリアンにもいろいろあります。まず、自分のできるところから始めるのがいいと思っています。いきなり理想に到達するのはかなり 難しいですから。

肉を食べない理由(一般的理由その1)

 肉が体によくないということです。もともと肉の多食は病気を引き起こすと言われています。このことは一般的にもある程度そう思われてると ころです。さらに肉の大量消費の時代に入って安い肉をどんどん供給しようとする企業は、どうすれば効率的に安く大量に肉を生産できるかと考えます。土地の ない所ではぎゅうぎゅう詰めで飼った方が効率的ですが、こういった密飼いは動物の間に病気を引き起こします。せっかくの商品が病気になってしまってはいけ ないと、抗生物質などの薬品をどんどん与え、さらに成長促進剤なるものまで餌に入れてしまいます。そういった餌を与えられた動物の肉に化学物質が残留して いる可能性が非常に高いのです。

肉を食べない理由(一般的理由その2)

 肉食はエネルギーの無駄が大きいということです。飽食の時代と言われてるのは地球上ではごく限られた国での話です。現在でも飢餓で苦しむ 人たちがいるということは誰でも知っています。例えば牛が食肉になるまでに食べる餌の総エネルギーと比べれば、牛肉のエネルギーは当然にちょっとだけに なってしまいます。また安い食肉を生産するために、土地の安い国の森などを切り倒して牧場にしてしまうということもよく行われています。肉食はいわゆる先 進国が地球上のエネルギーを不公平に使っているという象徴でもあります。

肉を食べない理由(一般的理由その3)

 動物が不必要に殺されているということです。私たちは普通すでに調理されたもの、また生肉もパックされたものしか見ることはないでしょ う。でもそれはまぎれもなく以前生きていた動物で、殺されたものです。人間の権利(人権)というものは一応ありますが、動物の権利(?権)というものはな かなか認められないものです。なにしろ動物たちは何も話しませんから。動物にも生きる権利があり、むやみに殺されていいわけはありません。人間としては正 当な理由のもと必要最低限にするべきです。現在の大量食肉生産はそれを越えています。

肉を食べない理由(個人的理由)

 野菜と魚を主にした食事というのは日本人にとっては何も珍しいものではありません。四方を海に囲まれた島国人としては自然な食習慣と言え るでしょう。もともと人間はその土地その土地のものを食べてきたはずです。ですから狩猟や牧畜を主に営んできた人が肉を食べることを否定はしません。日本 で肉を普通に食べるようになったのは明治からでしょうか。文明開化の名のもとに西洋式を真似始めました。実際今のように多食になったのはほんの数十年前で はないでしょうか。ファーストフードが浸透してきたのもそんなに大昔の話ではありません。要するに肉を食べる習慣は欧米の真似事で、肉食の文化なんてもと もとないのです。

 ライオンが馬や鹿を食べることを誰も否定しないでしょう。食べること以外では殺さないからです。弱肉強食とよく言いますが、それは自然の摂理の中の話であって、うぬぼれた人間が何をしてもよいということではありません。個人的には自分で殺せないものを食べるべきでないと 思ってます。技術的にどうのというのではなく、考え方の問題です。生きている牛・ブタ・鳥を殺せません。だから食べません。殺して食べるというのはそれだ け神聖なもので、殺されていったものへの感謝なしには済まされないものでしょう。自分では殺せないものを誰かに殺してもらって、内臓や頭を食べるわけでも なく、いい所だけを取って食べてる、というのは格好悪いことだと思います。


国際ベジタリアン連合のサイト http://WWW.ivu.org/japanese/

その中での日本の紹介文には次のようなものがあります。

 「日本でビーガンでいることはかなり難しい。ほとんどのベジタリアン・レストランはベジタリアンの定義の中に魚を入れ てしまっていて、それもすべてのものに入っている。”でも、ほとんど入ってませんよ”などと言われるのだが、彼らはシーフードをまったく肉と分類しないためベジタリアンの概念を理解していない。」
  ビーガンが日本で食べられるものとして「スーパーの野菜・果物類、おにぎり(おかかもダメ)、のり巻き(かっぱ巻)、精進料理(仏教寺!)」などを挙げて ます。魚がダメだということはカツオのだしもダメなのです。そばつゆもダメです。これは確かに日本ではきびしいと思います。

 いわゆるシーフードについても、最近は天然ものよりも養殖が増えてるようです。日本人大好きのエビなどは東南アジアなどで密飼い・抗生物質漬けで養殖されていて、また現地の生態系を破壊してるとも聞きます。シーフードが肉より健康的とうこともないようです。